メンタルに負った深手から立ち直れず、昼前まで芋虫のようにソファで丸まっていた。
標的に命中後、内部で炸裂し人体を破壊する弾丸がある。
同じように、短時間で効率的に他人の心を傷つける言葉を語る人間もいるのだ。
上司のことは今度から歩くホローポイント弾と呼ぼう。
いくら傷が深くとも、昼を過ぎれば鬱々と沈んでいる自分が嫌になってくる。
午後からは作業着に着替えて無理やり外に出た。
この暖気と雨で作物も虫も元気いっぱいである。
アブラナ科の作物が弾けるように巨大化し、青虫くんの被害もレベルアップしていた。
葉を1枚1枚検めて目視で害虫駆除を行い、消毒液を散布。同時並行で土寄せも行う。
癒しポイントとしてはいちごの花が2輪咲いていた。
押し花にでもしてやりたいぐらい可愛かったが、この時期は結実しないらしい。
断腸の思いで摘み取って株の根元に供えておく。
午後から休憩を挟みつつ、3時間ぐらい土いじりをして遊んでいた。
全快とまでいかなくとも少しは気持ちが晴れたような気がする。
無理にでも身体を動かすぐらいがちょうどいいのかもしれないな。
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