遠方の老人施設に入所している祖母と、初めてオンライン面会なるものをした。
祖母はめちゃくちゃ耳が遠く、年相応に物忘れも進み、意志疎通はよくて2割程度だ。
それでも久々に顔を見られて話もできてよかった。
生きているうちにもう1度会いたいが、だいぶ弱っているようなので難しいかもしれない。
元気だったころの祖母はいつもエプロン姿で、しゃんとした背筋が印象的だった。
台所に畑仕事に町内会の催し物にとよく働き、遊びに行くと蒸しパンかチューペットアイスとよく冷えたヤクルトでもてなしてくれた。
あと意外とジャンクフードが好きだった。ランチパックとかコーラとか。
持病も特になく、病院通いとは無縁だったらしいので、大腿骨骨折からの入院さえなければ今でも元気だったかもしれない。
この足さえ言うことを聞けば、と本人も繰り返し残念がっていた。
ままならない身体を抱えてひとりぼっちで晩年を過ごす祖母に、何もしてあげられない。
そのことを考えると、どの顔下げて面会など申し込むのかという思いがよぎる。
しかし祖母は会いに行くたび、あるいはZoom越しの面会でも泣いて喜んでくれる。
施設での暮らしというのはそれほど孤独なのだろう。
おばあちゃん、ごめん。
私の足や残りの寿命を分けてあげられたらいいのにって、本当に思うんだよ。
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